はじめに
10数年前に、たまたま手にしたDVDのOVAにハマりました。それから、古本屋に行って
漫画を全巻揃え、DVDが出るたびに買い揃えました。
今でも、時々見直しています。
紺碧の艦隊
荒巻義雄原作の架空の戦記です。
昭和18年4月18日、一人の提督の死とその転生から始まった物語は・・・・
前世(通常の歴史)の記憶(死ぬまでの記憶)をもったまま、時をさかのぼり、そして下る。
この後世も同じ悲劇(第2次世界大戦・・・・)を繰り返さないように紛争します。
前世からの転生者を集めて・・・
天元作戦発令
米国の超重爆撃機「B-30」には原子爆弾は搭載され通らず、もし、米国がその開発に成功すれば、その時点で、後世の戦争は終わるはずである。
そこで、大高総理は、敵のスパイを泳がせ、「日本も原爆開発を行っている」という反間計を行いった。
米国では、壊滅させたはずの機動艦隊がダッチハーバーにて蘇っていた。そこで、高野五十六と前原一征は「天元作戦」を立案。
天元とは、碁盤の中心にある星のこと。紺碧の艦隊には、囲碁や将棋の例えが出てきますよ
天元作戦
天元作戦は、軍令部の信玄型電算機によってあらゆる角度から詳細に検討された。
天元作戦とは、ダッチハーバーに居座る新太平洋機動艦隊は将棋で言うところの自陣に居座った「角」であり、邪魔で気になる存在であったので、この新機動艦隊を太平洋におびき出す作戦(偽りの情報(欺瞞工作:シアトルを狙うと見せかけて、真の狙いはサンフランシスコ))を流し叩く、と同時に鬼の居ぬ間にダッチハーバーをも要撃する作戦。その作戦によって、高杉航空機動艦隊は、ハワイを出撃した。
その欺瞞情報、高杉航空機動艦隊の出撃に騙され、米国の新太平洋機動艦隊(ドナルド・ダック・リーガン少将の騎乗する6万トン級の新鋭超大型空母で旗艦スペリオール、同型艦にヒューロン、戦艦アパラチアとロッキーなど重巡、軽巡等多数)は、日本の艦隊を東太平洋で待ち伏せし、航空戦力によって殲滅する星条旗作戦開始。
出撃した高杉艦隊は、囮となる艦隊(戦艦比叡を含む空母2艦)とダッチハーバーを奇襲する艦隊(戦艦霧島を含む空母4艦)に別れ、囮となった高杉艦隊の空母からは、護衛戦闘機の新鋭の電征(開戦劈頭に活躍した零戦後継機として開発。前世の「烈風」の生まれ変わりと言われている)が出撃し、米国の新鋭艦載機(F7F エンジェルキャット)をも撃破した。また、押し迫る艦載機を艦に搭載した電纜連動砲などによって撃滅していた。
が、米国の急降下爆撃によって、空母赤城が被弾し艦載機の着艦が不可能となった。また、さらなる米国の航空機が襲ってきて、今度は、空母飛竜が狙われ、その時、戦艦比叡の新型三八弾が火を吹いた。米国の56機のアベンジャーが一瞬に壊滅した。
新型三八弾
気化弾で、砲弾から散布されたエアゾールが周りの酸素を使って燃やし尽くし、爆風に襲われ、航空機は木の葉のように揉まれ、次に強烈な熱波が燃料を爆発させる。
新太平洋艦隊のリーガン提督は、ダッチハーバーの奇襲され、航空機を失い、敗北を認めたが、その時、日本の電征が襲撃してきたが、目的は、この電征をハワイホノルルまで送ってほしいとの要望(空母赤城が着艦不能であったので)であった。要望を受け入れたリーガン提督は、太平洋の奇跡と言われる、一時休戦を行った。その交渉のテーブルには、紺碧の艦隊の脅し(戦艦アパラチアを雷撃、ただし信管はない)もあったが・・
まとめ
天元作戦とは
新太平洋艦隊の殲滅が目的ではなく、物量がものをいう航空決戦思想を艦隊決戦思想への転換させるのが主目的であった。
その方が、潜水艦決戦思想の紺碧の艦隊には都合が良かった(潜水艦は航空機には弱い面がある)